1997年秋、22歳で映画ファン歴8年の私の目は、ある一枚の写真に釘付けだった…。
プレミアという映画雑誌に大きく掲載されたその写真には、木のテーブルで、ミルクのような物が入った器を前にした少年が写っていた。
この少年は後のダース・ベイダーである!いよいよ本格的に、スター・ウォーズの4作目[第1話]の制作が動きだしたのだ!
その後も、入ってくる制作情報に心を躍らせつつ、1998年の冬、またある写真に目が留まった…、
タイトルが目立たないその写真は、なにか他の映画のセル用かと思われた、
砂漠とドーム形の住居、そして少年、よくみると、少年の影がダース・ベイダーだ!
そのポスターを見たのは映画館のロビーだった、[アルマゲドン]を観にきた私は、そのまま館内へ入った、
いつもどうり、まずはCMが流れ、そして予告編…
ルーカスフィルムのロゴがスクリーンに現れた瞬間、私は、[今後数分間は、あのテーマ曲と最新映像を浴びることが出来るのだ♪]と悟った。
事実であった、それから世間は、スター・ウォーズの公開に合わせ、急速に動きだした。
ペプシの自販機、ケンタッキー、書店、玩具店、街中にスターウォーズのロゴが目立ちはじめてきた♪
この1990年代後半と、スターウォーズが最初に世界を楽しませた1977年〜83年との大きな違いは、インターネットの有無だった。
が、スターウォーズの産みの親・ジョージ・ルーカスは、誰よりも早くコンピューターを映画制作や、自身の映画のマーケティングーに、うまく取りこんできた人物だ!
あらゆるメディアを通じて、ファンとマスコミと制作者が、相互に、加速度的に、世界を2度目のスターウォーズ・ブームに巻きこんだ。
全米公開の99年5月から、日本公開の7月まで、私はスターウォーズの情報をシャットダウンしたが、情報が勝手に飛び込んでくるのは、防げなかった(笑)。
公開の数時間前、私を含めた男女計5名が新宿アルタ前に集合した。この映画でなければ、集まらない人数だ!
まずはケンタッキーで腹ごしらえ、人気キャラクターのペプシのカップホルダーは、とっくに品切れだった(笑)。
そして映画館へ…、みな席につき、スクリーンの幕が上がり、20世紀フォックスのファンファーレが鳴った…♪