僕は賭事が大好きだ。特に人相手の賭事が。
カード、麻雀、将棋…チープなものでジャンケンでも賭けをする…そして負けない、それは僕が人を騙すのが上手いからだ
相手の裏を読むとでも言おうか?
僕はこの騙す知恵を使って生活をしている。この前はヤクザ相手に勝ち金100万の麻雀をした。もちろん騙してかった。だが、その場のギャラリーの中にヤバい奴がいた。今までに僕が経験した事のない額で独自のゲームをする集団の一人、名前は神崎。
採用試験があるからと言われついて来てみれば…たぶん気を失ったのだろう気付くと裸電球一つの暗く狭い部屋の中、腕足は壁に鎖で繋がれ磔に、頭の上には何故か天井を遮るように鉄板が付いている。そしてむかい側には僕と同じ状態の男。部屋の中には数代カメラが付いている…『二人とも、起きてるかな?』スピーカーで呼ばれた。向かい側の男が叫ぶ、だが。『叫んでもこちら側には聞こえません笑、今から二人には採用試験、ゲームをしていただきます。相手の頭の上が見えますか?』
相手の頭の上、鉄板の上には7と書かれている。
『数字が書いてあるのがわかりますね?決して口に出してはいけませんよ。それがゲームですから』