僕は高校になってテニス部に入った。沙月は吹奏楽部に入ったらしい。その日、僕と沙月はいっしょに帰ることになった。なんせ同じ家に住んでいるのだから帰る途中あってしまい、いっしょに帰ることになったのだ。正直なところ、緊張してしまい家でも学校でもろくにしゃべってなかった。
・「沙月吹奏楽部入ったんだってな。」
・「うん、前の高校でも吹奏楽やってたしね。真次はテニス部でしょ??なんでテニス部なの??」
僕は正直何となく入ったのだったが...
・「プロテニスプレイヤー目指してんだ!!」
なんて言ってしまった。
沙月は毎晩フルートを練習している。沙月の部屋は僕の部屋の隣で、僕は毎日彼女の演奏を聞いていた。今の僕は彼女のことをもっと知りたかった。彼女に夢中だったのだ。彼女と話してるとき、たまに見せる彼女の笑顔は僕を幸せにした。
◆発展
彼女が転校してきてから一ヶ月、学校ではある噂がたっていた。それは、僕と沙月がつきあっているんじゃないかという噂だ。沙月はたいして気にならないようだったが、その時の僕は彼女の気持ちも知らず、最悪のことを言ってしまった。・健二「おまえと宮崎ってつきあってんの??」
・「そんなわけないじゃん!!ただの友達だよ((笑」
これを沙月が聞いてしまったのだ。
それからというもの、彼女はあまり口をきいてくれなくなってしまった。友達だなんて思ってないのに。彼女は僕にとって一番大切な人なのに。しかし僕たちの関係はあることをきっかけにきゅうてんかいしたのだった...