できるだけ遠く
僕は逃げてきた
壊れる街を
崩れる君を
僕は見捨てた
後ろから聞こえる
君の叫びから
少し遠くなる
これからどうしよう
どこへ行こう
とりあえず
見えない君に
謝ろう
最期まで君の
涙を見なかった
最期まで君の
声聞かなかった
今、君を
必死に探してる
見つからないもの
ずっと探してる
もう見つからないけど
がれきの下とか
探し続けて
見つけたものは
淡い海だった
最期まで君の
名前を呼んでいた
最期まで君の
声を探した
波に、消えた
今、僕は
海に飛び込んだ
君の声が
わずかに聞こえた
気のせいじゃない
これは
君の声だ
今、君を
助けに行くよ
一度君に
謝りたいから
逢いたいから…