今、恋してる… [24]

ラク  2008-03-26投稿
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その時、クラスを出ようとした俺の手とクラスに入ってきた誰かの手が軽く触れた。小さいけど、温かい手だった。
振り返ってみた時、俺は驚いた。その手は他の誰でもない、「由紀」の手だったのだ。
俺はあまりの嬉しさに顔がにやついてしまった。

しかし、心の中が露呈されたようなこの顔を一郎に見られたらヤバいと思い、一郎に、トイレに行ってくる、と言って逃げた。
トイレの中で必死に高まった感情を鎮めると同時に、いつもの心の中の葛藤が俺を悲しませた。
しばらくして不安定な心がやっと落ち着き、ようやくトイレから出た。
そしてそのまま何事もなかったかのように爽やかな顔で2人で一緒に帰っていった。
それでも家に帰ると嬉しさを抑えきれず、喜びに耽た。



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