「あなたの目は、三日後に光を失います。」
それは、余りにも突然の事だった。
僕の名前は、水神勇樹（みなかみゆうき）。何処にでもいる一般的な高校生だった。ただ、他の高校生と違うところがあるとすれば、両目が少しだけ弱い、ということだ。僕は、目の治療のために定期的に通っている近くの病院に行っていた。そこで、先生から、この話を聞いたのだった。
「それって、後三日で目が見えなくなるって事ですか!?」
僕は、自分の目が病気なのは、知っていた。しかし、その病気は、目が見えなくなるほどの物ではないと聞かされていた。
「僕の病気って目が見えなくなるほどの難病だったんですか？」
僕は、本当の事を知りたいと思っていた。しかし、心の奥底では、嘘でもいいから目は、見えるようになる、と言って欲しいと願っていた。
「勇樹君、正直に言いましょう。君の病気は、難病と言える物では、なかった。しかし、今は難病と言える物になってしまった事は、事実だ。医者である私にも何が起こったのか、全くわからない。」
僕は、呆然としたまま先生の話を聞き続けた。
その?へ
[392] 
[0] 
[0]
