「じゃあ事件解決だな。」佐藤が薄ら笑いを浮かべながら言った
「そうですね。これからは二人の問題です。」
相変わらず表情が分からないアンサーが言った。
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「ねぇ天狐じい、ユナビって何の神なの?」
真奈が何かを閃いた様に聞いた。
「“ユナビ”か?何で知っとるんだ?」
天狐じいが怪訝そうに聞く
「私、ユナビと仮契約したの。もしかしたら佐藤、私になんか、、、、、!!」真奈が何かを思い出し警察署へダッシュで戻った。
警察署の右から三つ目のロッカーを真奈は開けた。
ロッカーの中には一つのボイスレコーダーが置いてあった。
真奈はボイスレコーダーを手に取り、再生ボタンを押した。
綺麗な高い声の歌が流れた。
ゆっくりとしたメロディで子守唄には最適だろう。
真奈は時を忘れ、その歌を最後まで聞いた。
そしてボイスレコーダーのスピーカーの右斜め下に名前が書いてあった。
“笹木 裕介”
そして真奈は天狐じいに質問の答えを聞きに行った。
「おぉ真奈、ユナビはな、言うなら“伝達の神”だ」
「伝達?」
「ああ思いとかを相手の心に響かせるんだ。霊の成仏の時に使う」
「成仏、、」