誰しもが願う。
「幸せになりたい」と。
けれどこの世には±0という概念があって、幸福も不幸も平等に存在するから、全員が幸せになることはできない。
誰かを蹴落として幸せを掴む者もいるだろう。
誰かを踏み台にして幸せを感じてしまっている者は、差別が何なのかわからない。
――幸せってなんだ。
自分が楽しいことをいうのか?
それとも……。
私は、私の周りが幸せなら幸せだ。
みんなには笑っていてほしい。
それが私の「幸せ」。
だから、みんなの幸せを守るためなら、自分を犠牲にだってできる。
誰かを馬鹿にすることでしかプライドを保てないなら、私が馬鹿にされよう。
誰かをイジメることでストレスを発散できるなら、私をイジメて構わないから。
だから、どうか。
そんな悲しい目をしないで。
自分が不幸だと思っている内は、ずっと不幸だから。
どんな汚い方法を使っても構わないから、幸せを知って下さい。
そして笑って。笑って生きて下さい。
そんなに悲しい目をしないで下さい。
それが、私の唯一の願い。