オノ「卒業旅行に行くぞ!」
周囲はざわつき始めた、この学校で旅行をするなんて一度もやっていなかったから少し期待した。
「何で行くんですか??」
この声はクラスでは仲の言い方のヤマトだった。彼ははっきりと思っている事を言う人でクラスでも人気のある奴だ。
確かに何で行くのか・・・と俺も一瞬ばかり思った。
オノ「DNKO様がこの卒業旅行を企画してたんだ、名誉なことだと思え!」
DNKO様って・・・先公おかしいんじゃねぇの?あの悪魔に″様゙って・・・そうだったコイツは悪魔に雇われたんだっけ。
「DNKOって変なこと考えるからなぁ、何企んでいるんだ?」
茶髪の男子が言った、彼はショウと言う男でヤマトとつるんでいる。
彼は何でも出来る男で勉強は学校一(相当なもんだ天文学的な計算も出来るらしい)運動もアスリート顔負だ。
誰もが彼に憧れる。この俺もそうだった。
オノ「黙って行くぞ!お前ら素直じゃねぇな!最後の思い出だ!笑って行こうや!」
「どこに行くんですか?」
「何泊するんですか?」
「食事はちゃんとあるの?」
一気にオノに質問責めだ。オノは大きい声で一言いった。
オノ「楽しみにしてろ!ついて来い!」
一気に教室の中が静かになった。オノはスタスタ靴音を立て出て行った。
タカシ「どうする?ついて行くか?」
ケンゴ「来い!って言ってたから取り敢えず行くしかないだろう」
タカシ「タクはどう思う?」
タク「行かなきゃ駄目じゃない?」
どこかタクの声は頼りなかった。
ケンゴ「しょうがない」
ケンゴは何も待たないで教室を出た、続けてタカシとタクも早歩きで出て行った。
ヤマト・ショウ他の生徒ざわつきながら教室をあとにする。
みんな急過ぎて戸惑っていた、今日歯医者へ行く奴塾に行く奴もいた、がオノに言う暇すら与えてくれなかった。
それにDNKOが企画した点で引っ掛かる。今まで学校の事何て実験台にしかしてなかったのに急に・・・やはり引っ掛かる。
こうして疑問と不安を抱えたA組は卒業旅行に行くことになった。