お気に入りの古着屋で買ったアジアン風の赤いワンピースに、茶色のウエスタンブーツ。それなりに『こだわり』のありそうな服装だと、童顔でもぎりぎり18歳と通用するのは自ら立証済み。
−ピーンポーン…。
「みーのりー。みのりー。来たよー。」
実里の家は両親が共働きで、土曜日も働いているらしい。だから親が弟くんの文化祭に行けない分実里が保護者変わりに行くとの事なのだ。
「おー。ひよこ。時間通りじゃん!」
元気のいい声で実里が扉を開けた。
「あ、実里。いつもより大人っぽい…。」
「保護者変わりだかんねー。」
キレイめのジーパンに、ピンクのワイシャツ。黒のショートジャケット。
私には似合わなそうなアイテム…。
「ひよこもかわいいじゃん。まぁ…脱いでもらうけどね。その服は。」
「へぅ?どうゆう事?」
「ひよこには、アタシが準備した服に着替えてもらおう。さぁ!!上がれ!!!」
「イヤ嫌いやぁぁ!!なんか嫌な予感…」