aliment 007

 2008-03-30投稿
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これはあくまでも¨二人¨の物語だ。
傍観者は絶対に必要ない。

TKとサル坊が名前を棄てた場所に、サル坊は立っていた。





海。

目の前は海だった。

荒れている。

サル坊に夢があるとすればこの海をひたすら泳いで、対岸まで辿り着くことだ。


到底不可能な話。
意味の無い話。


命を棄てる話。


泳いでみなければ分からない。

サル坊は泳ぎ続けた。





氷水のような冷たさがサル坊の体力を奪った。


徐々に体が沈む。


脚が動かない。





次に目を開けたのは、見知らぬ部屋だった。
暗い。夜だろうか。

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