六畳間と八畳間にはそれぞれカラーボックスが置かれていて、マンガ本がぎっしり並べられていた。
私はラーメンを食べながらマンガを読むのが大好きなので早速好みのマンガ本を物色した。
年季の入ったコミック誌ばかりで、この店の歴史を彷彿させる。
並べられているコミックはどれも私が読んだ事の無いタイトルのものばかりだった。作者すら聞いた事の無い作者ばかり‥
ウーム‥ ここにも店主のこだわりがあったか‥
私はなるべく面白そうなものを二冊選択し席に戻った。
たいして面白くもないコミック誌をパラパラと捲っていると、以外に早くラーメンが到着した。
時間にして約10分。
他に客は居ないとしても早い方だ。
果たして、このオンボロ食堂のラーメンとは如何なるものか?
私はコミック誌からゆっくりとラーメンドンブリへと視線を移した。
続く