タカシ「ちゃんと連れてってくれるのだろうか?俺はまだ信じねぇ!」
タカシ達は学校前に停まっているバスに乗った、いや乗せられたと言った方がいい。
そして学校前にこのバスしかない事が一番不安だ。
タカシは後部座席に右にケンゴ、左にタクという形で座っている。
ケンゴ「やはり怪しいなぁ…」
タク「あれからオノ喋ってないし」
A組全員座った途端バスが動き始めた。焦っているのか早く連れて行きたいように見える。
オイオイ卒業旅行なら楽しませろよ!本当に卒業旅行なら。
バスの中はまだ不安の雰囲気で静かだった、
が前の座席ら辺は話声が聞こえる。
男子のアンドウ、カイバ。女子のアベ、エトウ、オクダだった。
このグループは場の状況を考えず喋る奴等だ、タカシは嫌いなタイプだ。
その後ろの席は体育会系のカトウ、キタマルがいる。コイツらも隣の女子カネイ、カワダ、シモジマと同じく不安な表情でいた。
タカシ「親には連絡したんだろうか」
昨日卒業だとかは言ってたけど旅行の事は何も言っていなかった。
後部座席の前の座席にはショウとヤマトがいる彼らもおかしいと思ったのかひそひそ話していた。さらにこの二人の他に留学生のハリスと女子のヤノがいる。
「ねぇDNKO信じられないよね」
タカシ達の前に女子のマツシタサチがきた。コイツはどうやらケンゴと付き合っているらしい。
ケンゴ「昔からDNKOはおかしい政治家だからいい事する訳ないと思うけどな」
真ん中の座席ではオタク集団の男子タナカ、タドコロ、コニシがいてその隣に座っている女子トキカワ、ナンバ、ハタ、ホンジョウがオタク集団の彼等に陰口を叩いている。
がその後ろに男子不良軍団のナカノ、ナユタ、ノジマが睨んでいることに気付き静かになった。
タカシ「なぁ外見てみろ森の中に入ってるぞ」
ケンゴ達は窓を覗いた、確かに辺りはホテルでもなく遊園地とかでもなく木が生い茂っていた。完全におかしいと確信した。
チッ!・・・あからさま舌打ちする音が聞こえた、どうやら顔の表情からみて男子カサイだろう。
俺達がうるさかっのかDNKOに対して舌打ちしたのか。カサイは何も言わないから分らない、無表情だし関わりたくない人である