ドキドキ‥ドキドキ‥‥‥。
『あはは。奈央ちゃん可愛い。緊張してるでしょ?!』
『はい‥‥。』
何だろう‥‥このドキドキはー
あたしの心臓よー
お願い‥落ち着いてー
ミズホさんとあたしはー
やっと校門の前に着いたー。
『ねぇねぇ、奈央ちゃん。真っ直ぐ、あたしら3-5の教室においでよ。
ホームルームが始まる前に、1-3の教室に戻ればいいじゃん。
聖人は、1-3の自分の机にカバン置いたら絶対、3-5に来る筈だからサ。
聖人は、あたしと奈央ちゃんのイメチェンした姿を同時に見る事になるのよ!!
ねぇ?!それって、凄くワクワクしない?!』
“ワクワク”‥?!
“ワクワク”って言うよりー
“ドキドキ”だよ‥‥‥。
あたしの緊張は、ピークに達していたー。
お‥落ち着け‥‥あたし‥‥‥。
も‥もう直ぐ‥‥聖人が来る!!
な‥奈央‥‥超可愛いね!!
えっっ?!そ‥そう?!いやだぁ〜聖人ったら!!
ーな〜んて‥何考えてんだろ、あたし‥‥‥。
あ〜っっもうっっ!!落ち着かないよぉ‥‥‥!!
一人で妄想に耽っていたらー
『ーちゃん!!奈央ちゃんってばっっ!!』
ーミズホさんにあたしの名前を呼ばれたー
『は、はいっっ!!』
あたしは、ハッと我に返ったー。
『どうしたの?!ボーっとして?!
あらっ?!‥あれ?!聖人じゃん?!
奈央ちゃん、窓の外見て!!聖人が来たみたいよ!!』
えーーーーーーっっ‥‥‥!!
あたしは、口から心臓がー
今にも飛び出して来そうな位にー
緊張していた‥‥‥。