疑心暗鬼〜2〜

オールマイティー  2008-04-01投稿
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(に…逃げないと殺られる!!!)

だが、恐怖のあまり体が硬直して動く事ができない。

助けを求めても、ここはビルとビルの間の細い路地で、薄気味悪いと言う利用で人が通る事は滅多にない。

それ以前に声も出す事ができなかった。

どんどん男は近付いてくる。

(殺される殺される殺される殺される殺される殺される)

恐怖でパニック状態になり、這いずりながら逃げた。

男は走って追いかけて来るので、すぐに追い付かれた。

男は僕の目の前で立ち止まり、何やら話しはじめた。

「お前も…お前も俺の悪口言ってんだよな!!」

「た…す……」

パニクっていて上手くしゃべれない。

「どいつもこいつも偽善者の振りしやがって…俺が正しいよな!!なあ!?」

僕の胸ぐらを片手で掴み、問いかけときた。男の顔は狂気で歪んでいた。

「わ…わ……」

分らないと言おうとしたが、言う事ができなかった。

「そうか…」

男はそう言うと、僕の胸ぐらから手を離した。僕は肘から地面についた。

男は刀を両手で真上に上げた。

「そうかそうか!!俺が間違ってたんだな!!アッハハハァハァ」

そう言って刀を降り下ろした。

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