桜散る季節

ORA様  2008-04-01投稿
閲覧数[368] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「栄次〜!」

向こうから自分を呼ぶ声がするのに気付き、足を止め振り返る。

「ふぅー、やっと追い付いた!」

「あれー真夏、何?なんか用?」

「なんか用?って、自分から分かんない所があったら聞きに来いっていってたじゃん!?」

「あぁ悪い悪い!すっかり忘れてた」

栄次はクラスで常に成績トップなのでいろいろな人が教えを請いにくる。
中でも、クラスで常に成績最下位の真夏は酷い時には一日に10回以上しつこく質問してくる、そのためクラス、いや学年ではイチャイチャカップルという位置付けで有名になってしまっている。

「この問題は中学生れべるだぜ?」

「えぇ〜、わかないよ〜!じゃあじゃあ!これは?」

栄次は少し真夏が苦手だ。なぜなら……‥。

「あ、馬鹿、!んなにくっつくなよ!!」

【恥ずかしい】ということを考えないから、ものずごく近づいてきたり抱き着いたりする事があるからだ。おまけにクラス、学園でも1番の美人なので余計に苦手だ。

「栄次、お願いがあるの……‥。」

「な、なな何だよ!?」

急に言われたからドキリとしたが…‥。

「課題が5日分も溜まっちゃたのぉー!お願い!手伝ってくんない?」

「またこれだよ」

栄次はため息をつきノートを預かった。
― 続く―



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ORA様 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ