カサイはよく分らない奴だ。
無口・無表情・無鉄砲の三無を彼は持っている。
無鉄砲って彼のイメージから伺えないけどあの不良軍団と普通に会話しているし確か他校の生徒に絡まれたらしく(学校では問題にならなかった、なぜか)
噂によるとカサイは他校の生徒を半殺しにさせたとの事。
オノ「お前らこれを見ろ!」
オノは馬鹿デカい声を張り上げさっきまで話をしていたアンドウ達を黙らせオノに注目を集めた。
オノはフロントガラスを指差す。
タカシ「何だよ…これ」
後部座席のタカシ達でもその姿が分る、バスの向う先はまるで世界一を争っているのか無駄に高く銀色に輝いている建物(政府はこんな物に国民の税金を使っているんだろうなDNKOだけか…)
こんな山奥に建てた意味が分らねぇ。
ヤマト「なんだよアレ!俺なんも分らねぇぞ!教えろ!」
あの建物を見て戸惑ったヤマトは怒鳴り声を上げた、ヤマトに続いて他の生徒も騒ぎ立てている。
オノ「アレか?立派だろ!あそこはテーマパークなんだ」
周囲は静かになった。
テーマパーク。これがテーマパークって初めて見たけど…なんだ本当に卒業旅行なんだ。
今まで何疑っていたんだ?
タカシ「本当だったんだな」
タク「ねぇ!政府もたまには良い事してるね」
ケンゴ「まだだ。政府は腹立つ事してきてんだぞ!これで終わる訳ねぇだろうが」
ケンゴは間接的に政府に嫌な目に遭ったやつだ。
オノ「このテーマパークのテーマは主人公は君だとさ。まぁみんなのゲームになるだけだけどな」
オノは語尾をあえて小さく喋った。
こりゃ何かありそうだ。