怒りの矛先を向ける相手すら私にはいない。 路地裏の隅にうつろな目をして座り込む少女。それが私。 何も願わない。いや、ただ一つ願う。 これ以上何も見せないで、ただ静かに死なせて。 誰も悲しまないとは言わないけど、誰の言葉だって今は信じられないから。 誰かを傷つけてしまう前に。 私の息の根を止めて下さい。 これが悲しい唄だと知っていながら。 それでも私は誰かにこの気持ちを知って欲しくて。 だから声を枯らして唄うのです。
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