「よお、準。」
「おはよう」
何もなかったように学校はいつもの朝をむかえた。
いつも通り午前中は授業、午後は練習の予定だった。
しかし、
「太田準と白崎桜、すぐに会議室にこい。」
エースからの呼び出しだ。
「何やらかしたんだ」
「さあ?」
会議室にはエースの悟と淵、また桜もいた。
「今日こそ全部吐いてもらうわよ」
「今日は俺が質問者だ。」
悟が一歩前に出た。
「さっそくだが桜さん、知っていることをすべて話して下さい。」
「私馬鹿なんで何も覚えてなくて」
悟は少し桜を見てたがすぐに準の方を向いた。
「お前は昨日の続きだ。お前の両親は両方とも他界しているんだな。」
「はい」
確かに昨日準は刀を形見と言っている。
「両親は昨日の奴の関係者に殺されたのか?」
かなりきつい質問がきた。
なぜなら、はいと言えば両親が殺されるような人となるし、いいえと言えば狙われる理由がなくなる。
「ええと・・・」
「どうしてんだ、準くん。」
じわじわと悟が追い詰めていく。
ガラッ!
「悟さん!」