煙草の火を消して鈴宮が職員室に入ろうとした、その時だった。
「せんせ…どこいくの…?」
か細い声に驚いて振り向く。そこには…
「かん…ざき…!!」鈴宮は慌てて雪に駆け寄った。すると彼女は気を失ってしまった。
*
「ん…」
目が覚めると、私は保健室のベッドにいた。
「神崎…!!お前なにやってんだよ!?」
凄く心配そうな、先生の表情。それが久しぶりで、愛しくて、つい頬に触れた。「先生に…逢いたかった」
先生は私の手を強く握り締めた後その手を放って…「…!?」
私にキスをした。
「せんせ…?!」
先生はふわりと微笑んだ…