「姿は見えなくても…」弓をゆっくり引き絞りながらミホシは言う。
「影だけは隠せない?」ミホシは弓からいっきに弓をはなつ。
ひゅっと風を切りながら、影を射る。
血飛沫が飛びながら、影は倒れた。
ちかちかした視界がゆっくり晴れていく。
視界が開けた二人が見たのは、無気味な姿をしたモンスターと、それにトドメをささていたミホシだった。
「ミホシ大丈夫?」エリナは腰に手を当てて目を擦りながらミホシに近づいて行った。
「ミホシさんって凄い…あの一瞬であそこまで考えるなんて…」
ミホシは何事もなかったかのような顔をして、奥から、宝石や宝をもってきた。もちろん、持って帰るのは、ユータなのだ。
三人は無事に街に帰ってきた。
適当な宿を捜すとミホシとエリナは宿に向かった。
一人夜の街に向かったのはユータだった。