僕は海岸町の海岸(ややこしいな)に腰掛けて、佳織が船を造る様を見ていた。 僕は造船術を少々かじっているから、どれだけその船が酷いかが分かる。釘は真っ直ぐ打てよ! しかし、仕事は酷かったが丁寧で、何より一所懸命だった。 僕の頭にあの日が浮かぶ。もう十年前の話なのにくっきりはっきりと浮かぶ。あの約束と、あの地図の事も。
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