「やっぱり…疲れた?俺って…言いように使われてる?」一人苦笑いしながら道を歩いていく。
たいした事はない街だが、夜遅くでも、街には光りがちらほらしていた。
しばらく歩いて、足を止める。
「つけてきてるのは、わかってる…誰だ?」さっきからつけてきている気配にユータは痺れをきらしていた。
「ばれてたみたいだね…」静かな声が漆黒の闇の中から聞こえてきた。
「…」剣の柄に手をかけながら、ユータは気配を探る…。「さぁ…迎えに来ましたよ…汚れた血…
ドクンッ…
剣を握る手に力を込めながら、ユータは闇を睨みつけた。
漆黒の闇が僅かに動く。
ユータは足元の石を投げ付けた。
ビシッ
石は何かに遮られ、闇には当たらなかった。
「手荒な真似しちゃ、困るよ…」闇の中から、緑色のざくぎり髪が現れた。
首から下を隠した。ユータと同じくらいの身長た゛
「汚れた悪魔の…闇の完璧に僕たちにください?」