3月23日午後4時1分
大東病院
(だからあっちってどこだよ!)
「でもほとんどの人は、すぐにあっちに逝きますけどね。」
「え、どうしてですか?
姿も見えないし、壁は摺り抜けられるし、結構楽しそうですけどね。」
「あなた、もしかして・・・。」
「ん、なんですか?」
「女風呂覗こうなんて不埒なこと考えてるでしょう?」
「ぐっ、そんな分けないでしょ!」
(ちょっと考えたけど)
「残念ですがやめたほうが良いと思いますよ。
わた・・じゃなくて友人がそれやったら、たまたま風呂場に霊感の強い人がいてね、大変だったんだから!」
「はぁ、なるほど」
(この人・・・。)
「ですから、やめておいたほうが身のため、ですよ。」
「ていうことは、霊感の強い人には、僕達は見えるんですね?」
「そうです、だからくれぐれも女風
「それはわかりました!!」
「まあ、単刀直入に聞きますけど、48日の間こっちに居ます?」
「はい、いるつもりです。」
「わかりました、では注意を少しします。」
「まず一つ、こっちの生き物には危害を加えない。
時々自分を殺した人を殺し返す人が居るんですよ。」
「それはなんか、その、凄いですね。」
「その二、
こっちの生き物を驚愕させるような事はしない。
いるんですよ、なんか姿が見えない事をいいことになんか悪戯する人が、」
「その三、
生命そのものに関する事をしない、
様はあれです、生殖行為ですね、やらしい話。」
「まぁ大体の人は、こっちの物体はおろか、生物には、ふれられないんですけどね、たまに居るんですさわれる人が」
「そうなんですか、」
(さっきバッグにさわれたような気がするな・・。)
「まぁ、ということで、あなたも多分すぐこっちにも飽きると思うので、
あっちに逝きたかったら
頭の輪にふれて下さい、
私があなたの前に舞い降りますから。」
「分かりました、」
(舞い降りる、ねぇ。)
「でわ、私はこれで」