「感謝なんて、私の方が感謝してます。それと、お医者様をお呼びしておりますのでもう少しお待ち下さい。」
僕は、しばらく辺りを見渡してから質問をした。
「この家ってあなたのですか?」
「はい、家って言うよりも別荘みたいな物ですね。」僕が、へぇと返した時、突然視界がぼやけ始めた。この時僕は、ようやく自分の目は、後三日しか持たない事を思い出した。その時、今何時なのか気になり始めた。
僕の光は後三日、つまり、僕には、時間が限られている。
「な、なぁ、今いったい何時なんだ?」
「はい、えーと、今は、…7時です。」
僕が不良に殴られてた時は、まだ明るかったので、僕はおよそ2時間寝ていた事になる。
「7時…ですか。ありがとうございます。看病してもらって。そろそろ僕は、帰らないといけないんで、失礼させてもらいます。」
「え…あの、まだ寝てた方が…。」
そう言って彼女は、僕をベットに寝かしつけようとした。
「本当に大丈夫です。それに早く帰らないと家族が心配しますから。」
「でも…。それじゃあ、せめてお医者様に診てもらってからにしてもらえませんか?」 続く