第1話
ボクサーは僕さ1
岡山に住む少年、阪田亮太が居た。
塚本小学校6年生で誕生日は3月1日。
見た目は女の子のように優しい顔で身長も高くない。たまに変質者に女子と間違えられる。
成績は中の上、運動神経中の下、友達は幼馴染みの赤崎ゆたか、あと友達と言える人は居ない。
10月21日、ボクシングの番組を見ていた亮太
「カッコいいなー」
後ろから階段を降りる音がした、お婆ちゃんだった。因みに母は買い物へ、父は行方不明である。
「あんた、またテレビかい、勉強なさいや!」
「婆ちゃん、オレ、ボクサーになる!!」
お婆ちゃんが声を高くした。
「何がボクサーじゃ!!体力無いのにバーローかおめぇあぁ」
「何と言おうとオレはなる!!」
「ボクスィングは痛ぇがぁ、だがおめぇにしたぁ良い度胸だがぁ、だたらアタシャを倒してみな!!そうすりゃボクスィングでも何でも勝手にやりやがれぃ!」
その言葉を聞いた亮太の眼は輝いた。
「だったら、遠慮しないよ」
「スベコべ言ってねぇでさっさと来やがれ!」
「おう!」
つづく