宝の地図2【十年】

ミミズダンス  2008-04-04投稿
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十年前海岸にて

「ほらっ!いっぱい落っこってる」

と言って、佳織は海岸に落ちていた瓶の一つを拾い上げていた。

先に誘ったのは佳織だった

[嵐の後ってさ、ものがいっぱい落ちてるんだって、見に行こうよ]といって。

僕も嵐の後で作業場がしばらく使えなくなったので、ついていくことにした

佳織はいろいろなものを拾っていた。

時間がかかりそうだな、そこに座ろうかな。

「よっと!」

こうしてみると、ゆっくりするのは久しぶりだなぁ。・・・まだ12歳なのに・・・

「ねぇ、これなに?」

佳織が差し出したのは一枚の古ぼけた紙だった。

「ここになんか書いてあるんだけど」

「ん?えーと・・・宝の地図・・・だねまだ続きがある、」

≪これは宝の地図である、信じるか信じないかはあなたの自由だが、信じない場合は、もう一度海に流してほしい。
地図上の×印に宝を隠した、どうか見つけてほしい。≫

と書いてあった。
正直僕は、胡散臭いと思った。が
佳織は違った。

「行こうよ!」

「やだね、胡散臭いし、第一僕だって12だし、お前なんかまだ五歳じゃねーか!」

「じゃあどうしたら行ってくれる?」

そういって
じ、とこっちを見てきた。

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