三浦さんに告白された。
もちろん断る理由なんかない筈…
だけど、
あの時咄嗟に『考えさせて下さい』って言ってしまったのは、
…何でだろ?
〜♪
ビクッ!
いきなり携帯が鳴りだしてびっくりした。
ディスプレイには《充》と表示されてる。
「はい」
『あ、姉貴?』
充は私の弟。
高校生になってガラッと容姿も人格も変わってしまった。
「珍しいね、あんたが電話かけてくるなんて」
『元気してんのか?』
「ん、まぁ…」
『そか』
「あんたこそ、又フラフラしてんじゃないでしょうね」
『説教かよ…』
めんどくせーとか、付け加えながら話をそらす充。
『そんな事より、昨日、梓さん見たって』
「……」
『別れたんだって?』
「あんたに関係ないわよ」
少し怒鳴り口調になってしまう私。
『まぁ、そう言っちゃオシマイでしょ。梓さん言ってたぜ〜。電話すら拒否されてるって。あれ、だいぶ凹んでる様子だった』
「ふ〜ん…」
どうでも良いけど…。