マナーモードの連動音が、耳にこびりついて離れない。ホントは聴こえていないのに、夜通し 鳴り響いている気がする。メール、電話は何時も、深夜だけ。人も街も、眠りに付いたその後で、ようやく聴ける、声。メールで、独りでいる事を確かめ合う。そして会話。他愛ない日常、同じ顔、同じ場所同じ自分から、別の人間に変われる喜びを、知らぬまま、閉じていく人生は、虚しすぎる。この短い瞬間と、更に短い、二人で過ごせる時間を、奪われたなら
唯、機械の様に
身も心も、擦り減るばかりだ。罪と罰せられても もう、 戻れない・・・。