俺はいつも一人
一人でいることが当たり前
それでいいと思っていた
それが当たり前だと思っていた
なのに
お前は
いつもいつも俺の側にいた
いくらいじめても
いくら泣かせても
お前は俺の側に立っていた
俺は大嫌いだったんだぜ
お前のこと
なのに
なんでだろうな
お前がいなくなったとき
俺は
本当に
一人になっちまったって思ったんだ
おかしいよな
そう思うから
俺はまたいつもの日常に戻っていった
一人でいるのが当たり前の
あの
日常に
そう
それが当たり前
人は皆一人
一人なんだ
みんな
自分の価値観で生きている
なら
分かり合うなんて
無理なことだろう?
だから
俺は戻る
一人でいる
日常に
なのに
お前がいなくなってから
俺は前には思わなかった
寂しいって思いを
抱くようになっていったんだ
だから
俺は考えた
そして
気付いてしまったんだ
俺は今
一人じゃなかったんだと
独りだったんだと
それに気付いたとき
俺は泣いた
人目も気にせずに
大声で
子供のように…
俺が一人でいられたのは
お前のおかげだっただと
気付いてしまったから
独りじゃなかったのは
お前のおかげなんだと
気付いたから
お前がお前の考えを
一生懸命に伝えていたのを
俺は
気付いていたから
だから
俺はお前に伝えにいこう
俺の想いを
俺の価値観を
分かってもらいたいから
大嫌いなはずのお前を
大好きなんだと
大切なんだと
大事なんだと
失いたくないと
思ってしまったから