「嘘をつくな、涼。」
「嘘ならこいつはいったい誰なのだ、薫。」
「だからあい・・・ゲフッ!」
薫が殴りとばした。
「こいつは氷雨涼。仲介屋だ。」
「仲介屋?」
「俺みたいなのに仕事を紹介するやつのことだ。歩の護衛もこいつからきた仕事なんだ。」
「そのとおーり。」
涼はそっこうで復活した。
「だ・・・」
「何の用だ。」
涼の言葉を潰して言った。
「つれないなあ。遊びにきただけさ。」
「わるいがこれからあいつのところにいくぞ。」
「あいつって誰なのだ?」
歩がきいてきた。
「知らなくていい。」
「ならば私もついていく。」
「僕もー。」
二人とも言い出した。
「おい、な・・・」
「出発!」
薫は強引に押し切られた。
しょうがなく二人も連れていくこととなった。