宝の地図4【噂】

ミミズダンス  2008-04-07投稿
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さてと、いつまでも見ているわけにはいかないな。

「じゃあ佳織、僕戻るから。」
「うん、じゃあ後でね。」

作業場に戻ろう。

その噂を聞いたのは、その帰り道だった。

「あの子、本当に海に出るつもりかしらね?」

おばさんaが言った。

「本当にこの町の汚点よね。」

おばさんbが特に≪汚点≫を無駄に強調していった。

正直ショックだった。
さすがに佳織がみんなから好かれてるとは思って無かったが(馬鹿馬鹿しいが、佳織があんまり好かれない理由がある)汚点は言い過ぎだろう。

作業もうまくいかなかった。

僕の工場は小舟を造っている。
親方が消えてから僕一人だ。

佳織が造る船は大型なので、僕の専門外だ。

町長からの使いがきたのは、その日の午後だった。

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