ただ、単純な理由だった。
私がやった行動でみんなが笑ってくれる。
それが、ただうれしかった。
お笑いを目指すようになったのは本当にそんな小さな理由だった。
高校二年の春、私は本格的に動き出す事にした。
お笑いには、もっとも重要なパートナー探しだ。
まだしてないのかよ!何てね。
で、とりあえずツッコミを(私は、ボケ担当)探す為にとりあえず、学校ですれ違う相手全員にボケて見た。
とりあえず、足が痛いといいながら手を押さえてみた。
しかし、大体が、え?みたいな顔で何も言わない。
突っ込めよ!ビシッと決めちゃえよ!
親しい友達になると、それはね、足じゃなくて手っていうんだよ。と優しく教えてくれた。
知っとるわ!
このボケ殺しめ。
ある日、今日も相棒を探していると、屋上に不良で名高い同級生を見つけた。
ちょっと怖いけど、声をかけてみる事にした。
足が痛いよと、手を押さえて見る。
不良は、固まっている。もう一度やってみると・・・。
痛いのは、お前だ!
と突っ込んで来た。
きた!ついに相棒を見つけた!
しかし、一緒にお笑いしようと言っても、やらないと断られた。
でも、私は諦めない!