叶わない望み‐2

さき  2008-04-08投稿
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夏にも同じようなことをした。

今さらだけど、ほんの少しの寂しさ紛らわすためのことがこんな事になるなら、寂しいなんて思わなければよかった。


電話の日から2日後。
久しぶりにメールがきた。
「やっときた☆」

『未だに俺に何を望んでいるのかわからない。上手く付き合っていく自信ない。


別れよう』


冗談だと思った。

だからわかったとメールした。

だけど怖くて、いやだってメールした。

『悪いとこなおすよ。あんなことしないよ。もう泣いたり寂しいって言ったりしないから…そばにいさせてよ。友達なんて言わないでよ。』


全て、自分とは思えない言葉だった。

どうしてもっと早くに言えなかっただろう。

メールこなくなった2日間、どうして自分から送らなかったのだろう。

防ぐことは未然にできたはず…



『何言われても揺らがない。俺が悩んで決めたことだから。』

『なんで?決めちゃう前に話してくれなかったの?』

『夏のことがあってから素直に言えなくなってた。』

『やだよ。嫌いになっちゃった?もう戻れない?』

『嫌いとかじゃないよ。もう決めたことだから。これが最善の道だから』



最善の道…


『いやだ』

『いやってどんなに言っても気持ちは変わらない。さきが望んでも考えはかわらない。』





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