夏にも同じようなことをした。
今さらだけど、ほんの少しの寂しさ紛らわすためのことがこんな事になるなら、寂しいなんて思わなければよかった。
電話の日から2日後。
久しぶりにメールがきた。
「やっときた☆」
『未だに俺に何を望んでいるのかわからない。上手く付き合っていく自信ない。
別れよう』
冗談だと思った。
だからわかったとメールした。
だけど怖くて、いやだってメールした。
『悪いとこなおすよ。あんなことしないよ。もう泣いたり寂しいって言ったりしないから…そばにいさせてよ。友達なんて言わないでよ。』
全て、自分とは思えない言葉だった。
どうしてもっと早くに言えなかっただろう。
メールこなくなった2日間、どうして自分から送らなかったのだろう。
防ぐことは未然にできたはず…
『何言われても揺らがない。俺が悩んで決めたことだから。』
『なんで?決めちゃう前に話してくれなかったの?』
『夏のことがあってから素直に言えなくなってた。』
『やだよ。嫌いになっちゃった?もう戻れない?』
『嫌いとかじゃないよ。もう決めたことだから。これが最善の道だから』
最善の道…
『いやだ』
『いやってどんなに言っても気持ちは変わらない。さきが望んでも考えはかわらない。』