グリーン・マウンテンについた。私とレイは辺りをキョロキョロと見回す。だが、何もいない。人さえも。ちゃんと場所、聞いとけば良かったぁ。少しすると、レイが口を開いた。「おい、何か聞こえないか?」私は特に何も聞こえなかったが、耳をすました。すると、なるほど、何か聞こえてきた。何かが向かって来る音が。私は、レイを揺さぶった。 「ねぇ、一体、何が来るの?」 「…ミムの話を思い出せ」 私の問に、レイはキッパリと言う。ミムの話?う〜ん。何だっけ? しばらくすると、音が止まった。私は、音が聞こえていた方を振り返る。すると、そこには、黒くて丸い生き物が。ティクモだ。私はびくつく。レイはというと、何やら本を取り出した。免許を持った魔法使いが必ず持っている本である。魔本、とでも言っておこうか。「スパーク」レイが呪文を唱える。すると、レイの本が光り、ティクモの上から電気の玉が。レイは上に打ったのだ。ティクモには、5つの能力がある。それらは、違う種類のティクモが持っていて、どのティクモも1つずつ能力を持っている。案の定、このティクモは水の能力のやつであり、相性はピッタリだ。ティクモは、レイの出した、電気の玉に当たり消えてしまった。私はホッとする。私は元来た道を戻ろうとすると…「おい」レイに呼び止められちゃった!私は振り返る。 「まだ終わっちゃいねェゾ。やつの親玉を見つけなければ、仕事は終わらない」 「え〜!?」 レイの言葉に私は飛び上がりそうになった。そうこうしている間にも、レイは歩き出していた。私は慌ててレイの後を追ったのだった…。