願いが叶うなら

ダサヒ  2008-04-09投稿
閲覧数[431] 良い投票[0] 悪い投票[0]

自分という存在が妬ましい・・・

私のお家は、人々から忘れられた小さな祠。
私は、実は神様です。でも、あまり人からは好かれません。
私が貧乏神だからです。
私は、悪い事を行ってきた人々にとりつい
て、その行いを改ませる為に不幸にしてきましたが、昔、私を恐れた人々が此処にまつりました。

もう、此処に住んで、何回もの桜と雪を見てきました。
でも、私はこれでいいと思っています。
この中にいれば、誰も不幸にならなくて済みますから、どんな人にも家庭があり、人生があります。例え悪い人でも、その人生が崩れるのを見るのは辛いですから・・・。

願うなら、このまま消える事ができますように・・・

と、突然、祠に衝撃がはしり、私は地震だと思い目をつぶり頭を押さえてしゃがみ込みました。

衝撃がやみ、目を開けると目の前に男の方が倒れ込んで、びっくりした顔で私の方を見ています。
足元には、私が長年住んできた祠がバラバラになっていました。
どうやら、この人がこの祠を壊してしまったようで、不幸な事に子の男性は・・・
「初めまして、今日から貴方にとりつく事になりました。」

どうか、不幸にならないで・・・



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ダサヒ 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ