好きだよ
そう言った彼を疑いながら
私も
と彼女は言った
そう言った彼女に
彼は疑いながら笑顔を作った
ほら、疑い出すと止まらない
止められない、キリがないよね
きっと傷付き過ぎていたんだ
相手を守れる程大人にはなれなくて
誰かを信じてあげられる程もう強くもなかった
いつからこんなに弱くなったんだろう
いつから君を信じる事が怖くなったんだろう
いつから
こんなにも君を想っていたんだ…
こんなにもこんなにも
疑っていたのはきっと僕だけだった
悲しい涙を流していたのは
さよならを告げた彼女だけだったから
それに気付いて締め付けられた心のどこかが
今でも寂しく傷んでるよ