今年から高校生になる相沢 陸、この男が主人公である。
陸が通う事になる城南高校、サッカー部がこの物語の舞台である。 城南高校サッカー部は、毎年県予選ベスト16くらいには進むそこそこ強いチームではあるがいまいちぱっとしないチームだった。一昨年までは・・・
去年、栗沢 南というストライカーが入学した途端、ベスト4まで進む事ができるようになっていた。
陸はその栗沢と一緒にサッカーがしたいと思い、城南に行く事を決めたのだ。
栗沢みたいな選手が何故、城南みたいな高校にいるかというと、本当は名門の帝王大付属高校に入学するはずだった。だが・・・
中3の夏の大会だった。シュートを打とうとした瞬間、軸足をけづられ、その時に膝が・・・
(ブチッ) 靭帯をやってしまったのだ。
帝王の監督は怪我を嫌う人だ。
それに靭帯をやってはまともな状態には戻れないだろうと思い、推薦入学を白紙にしたのだ。
だが、栗沢は苦しいリハビリに耐え、昔ほどのキレはないが、城南でサッカーを続いているのだ。
陸は入学式の日からサッカー部を見に行った。
そこには期待していた光景とはかけはなれたものがあった・・・