今日学校で習った―LOVEat first sight―一目惚れなんて私にはないと思っていた。
今日は気分を変えていつもの通学路と違う道を帰ることにした。
初めて歩く道。遠回りだけど、川沿いの桜が気持ちいい。
青い空を見上げて歩いていたら、一筋の放物線を描いて白い紙飛行機が私の方へ降りてくる。
私は思わず手でキャッチした。
ごめん。ありがと。
少年は、慌てて走ってくる。私は渡そうと紙飛行機を見たら、テストの裏だった。
ちらりと見える名前―\r
私の元に駈けてきた彼は輝いて見えた。
今まで感じたことのない感情。なんだかわからないけど、素敵な笑顔。
一瞬のうちに私の脳裏に彼は焼き付いた。
もう会うことはないかもしれないけど、また会えたら運命を信じるかも知れない。
私は、一瞬しかみなかった彼の名前を忘れることができない…
これが一目惚れかなぁ?と少し笑いながら桜の下を歩いていく。
また会えますようにと密かに願ながら。