殺意とは簡単に
起きるものだ。
どんなに浮気をされても、どんなに暴力を振るわれても、どんなにお金をせびられても、好きだった。
優しいところだって
あったし、きっと
彼も本当に好きなのは
私だけ、と信じていた。
でもある日
貯金もついにそこをつき
彼にお金を渡せなくなったそのことを彼に
ゆうと
「じゃあもぅいいや。
別れる。」
それだけだった。
別に彼が仕事をして
くれるなんあまり期待
していなかったし
きっと怒るだろうと
思っていた。
でも一緒にいてくれると信じていた
気付くと私の部屋は
真っ赤になって
足元には包丁でめった
刺しにされた元彼が
落ちていた。
私は満足感と幸福感で
いっぱいだった。
だって−
これでまた裁判官の彼に
会える理由が出来たから