恋の果ては愛だときいた
だけど愛にたどり着くことはできなかった。
最後のデートとなった日。まだ永遠を信じてた。
人の行き交う中で、手が自然に離れた。前から恥ずかしいって言ってたし、しかたないって思った。
手つなごう
の一言が言えずに、泣かないように彼がいる方向とは逆の方を見ながら歩いてた。
店に入ると、必ず彼は私から隠れた。それは遊びのようであったのに、その時の私には、未来を不安にさせた。
いなくなってしまうのではないのか、このまま離れていってしまうのではないか…
涙が自然に流れていた。
「ごめんね。」
それから抑えがきかなくなってた。
寂しい…
1分でメールが返ってこなかったら機嫌が悪くなったサインのメールを送った。
重なった不安が、私に彼を追い込ませる行動をとらせた。
そして別れを告げられた。
私はあの日、あなたの何を見ていたのだろう。
あなたはあの日、何を考えていたのだろう。
恋の最果てが、何故わたしたちは愛ではなかったのだろう。
夢のような毎日が始まった。