次の日には笑顔が戻った大地の姿があった。
「話し合ってさ〜やり直す事にしたんだ!迷惑かけたな。」
ズキン。
何も言葉を返せなかった。
何も変わらなかった。
少しの間、二人はクラスメートに戻っただけで。
自分自身も。
俺達の関係も。
そのままだ。
もし俺が美里に告白していたらこの関係は崩れていただろう。
絶対に。
言わなくてよかったかもしれない。
この感情はいつか無くなってしまうだろうけど。
確かに俺は美里が好きだった。
この想いは心に閉まっておこう。
この先、誰にも明かす事もない。
大きく深呼吸をし、笑顔を作った。
「…幸せになっ!」