革命教団の生き残りが皆全力で逃げる中、瀬崎隆也だけがその場で遠目にディア=パノスを眺めていた。
隆也「馬鹿な…絶対殺ったと思ったのに…」
少女の声「それが君の余さかな?多分…」
隆也の後ろには普段と変わらぬ喪服姿のミラが立っていた。
ミラは笑顔で続けた。
ミラ「帰ろう?龍雅を殺すのは本来私の仕事だから?」
隆也はバツの悪い感じでミラについて行った。
ロイ「負傷者の搬送…急げ!!」
ストック&ペイを降りたロイは忙しそうにトランシーバーで救護兵達に指示を飛ばしていた。
龍雅「いい指揮官になれそうだな?」
続いてディア=パノスを降りた龍雅はロイを少し茶化した。
ロイは少し不機嫌になった。
ロイ「僕は勉強が好きなんだ。そうゆうことはどこかの戦争屋に言うべきだ…」
龍雅「…わかってるよ」
龍雅は溜息をついた。
そして何かを思い出したようにロイに問うた。
龍雅「さっき…結奈を救出した奴らは…」
ロイは目を閉じて頷いた。
ロイ「奴らも“僕たちと同じ”特殊訓練を受けた者さ…彼等が次世代の軍を担う」
龍雅は空を見上げた。
龍雅(奴らが成長するころには争いが無くなればいいのだが…)
ロイには龍雅が口に出さなくても考えてる事が分かったようだ。
そしてロイも同意見だった。
ロイ「とにかく…貴様は桜井結奈の元へ向かってやれ、心身が疲弊している者には知っている顔があると少しは安心するものだ」
龍雅「…わかった」
ロイは龍雅の為にヘリコプターを呼び寄せ、軍の病院へ向かわせた。
ロイ「…ディア=パノス…何故奴はダークフィアーを降りてまでこの旧式にこだわるのか…」
ロイは口元を緩ませながら中破したディア=パノスを見上げた。
ロイ「…改良の余地はある…」