その夜…。私は、レイが寝たのを確認してから、私も横になる。レイが出したハンモックに。風に揺られて、ハンモックも揺れる。それが不思議と心地良かった。だけど、私は寝付けなかった。なんだか、嫌な予感がする。レイは気持ち良さそうに眠っている。私もなんとか寝ようとするが、なかなか寝付けない。―ガサッ。隣の木が揺れた。「!」私はビクッとしてしまう。隣の木から黒くて丸いものがこちらを見ている。まさか…ティクモ?私は、必死にレイを揺さぶった。だが、起きない。私がやるしかないか…私はポケットから札を1枚取り出した。そしてティクモに向き直る。私はティクモを睨みつけた…。