それから何日経った。俺は仕事を普段の仕事をこなしている。辺りは新緑がさらさらと流れ、春から夏へと準備をしているかのようだ。
昼休みになり、冷凍食品の(そばめしチャーハン)を食べる。今はこの食品はないが一時期流行ってた冷凍食品だ。以外とうまい。口にいっぱい含んでる中で内側のポケットからブルブル感。キョンからだ。
「もひもひ」
『ちょっとちょっと、何送ってきたのぉ〜』
「ひりゃわは*℃:#…℃(/→」
『ご飯を飲み込んでから喋りましょうf^_^;』
俺はすぐに水を口に含んで胃の中にそばめしチャーハンを流し込む。
「ごめんごめん。見りゃわかるでしょって言おうとしたのさ」
『だからって航空券はないでしょ!!』
サプライズ成功↓
「キョンと俺の行く所は北海道に決まりました。拍手!!」
俺一人だけの拍手。職場の休憩室にこだまして辺りに響いている。
『パチパチじゃないでしょ!!この航空券は?』
「キョンに誕生日プレゼントさ」
『でもソウキュウ…』「文句は言わない約束でしょ?キョン。北海道においで。」
『ありがとう…』
キョンはまた泣きそうになっているのが声の震えでわかった。二人が逢うのにお金は必要なのは当たり前の事。俺は今まで貯めていたお金を少し使ってキョンに誕生日のプレゼントをした。ただそれだけの事をしただけだ。
「泣かなくていいの。」
『だって、だってね…』
「いいから、大丈夫。俺についておいでよ。」
『はい、わかりました』
「うん。それでよし。なんて偉そうな事言ってしまった↓↓」
『ハハハ』
「でも、キョン。キョンには宿題が出来たのさ」
『え?何?宿題って』
「北海道のパンフレットを見て何処に行きたいか決めておいてね」
『わかった。楽しみだなぁ。ソウキュウと一緒に北海道旅行。嬉しいな、嬉しいな。』
「うん。」
お互いテンションが上がって来たところでお昼休みは終わった。仕事が終わった後、キョンにTELをしたがキョンのテンションはお昼の時のままで、
『何処がいいかなぁ〜。ここもいいなぁ、あぁ〜迷うなぁ〜。』とすでにパンフレットは購入済みで何度もこの言葉を繰り返していた。キョンと会うまで後少し、毎日そう考えているだけであっという間に時が過ぎて行った。