〜現在〜
リスター)だが、君が解決しちゃったみたいだけどね
リスター警部は笑いながら言った
ダルがホッとして目を閉じかけた瞬間
ダル)M.T!!
ダルは、気を失いかけたのを必死に起し一刻も早く体育館に向かう。全速力で走るダルをリスター警部も追った
リスター警部は怪我を負っているダルに追い付く事が出来なかった。いや、リスター警部は足は決して遅くは無かった。ダルの火事場の馬鹿力だろうか? 今まで必死に助けようとした想いが、あと少しで叶うんだ。
しかし、犯人グループが全滅したとはいえ爆弾は刻一刻と時を刻んでいる。先程の死闘から少なくとも12分は立っている。しかも体育館までは少なくとも3分は掛かる
ダルもそれは十分と分っていた。だからこその馬鹿力だろうか?
そして
ダル)体育館だ!!
ダルが嬉しそうに言った。まだ、体育館は爆発してないみたいだ。だが、ここまでにもう2分強たっている
後15秒しかない!!
ダルは急いで、メインボムへ向う
ボムの前にスライディングする
ピッ
タイマーが10秒を指す
急いで暗証番号を打つ
残り8秒
S・U
残り6秒
C・C
残り4秒
E
残り2秒
S
残り1秒
一陣の風が体育館を流れダルの頭の中は真っ白になった
ピーーーーーッ
爆弾が大きく音を鳴した
ピッ
パネルに何か表示された
[爆弾停止]
タイマーの方には
[1秒]
かなり危なかった。しかし、ダルは感極まる前に
ダル)みっみんなぁぁぁぁ
ダルは渾身の力で体育館正面の扉を両手で開けた
皆は爆弾から一番離れたステージにいた。爆発からすこしでも逃れる為だろう
M.T)だっダル?
M.Tは幽霊でも見る様な感じで呟く
ダル)やっぱ皆を見殺しには出来なかったよ
ダルは皆に向かって笑った瞬間、ダルは崩れる様に倒れた
M.T)ダル!!
M.Tがダルの元に走って言った
よく見ると、やはり怪我は酷く大量に血が出ていた
M.T)ダッダル!!ダッ…………
M.Tはダルの名前を呼び続けたがダルの意識は遠のいていった