1996年・春、中野。私[谷・城太郎…当時20才]は、風呂無しの木造アパートに住んでいた…
とにかく節約、銭湯には行かず、最初の1年はコインシャワーで身を清めた、5分\100で、すべてを済ます技を身につけた(笑)
翌年からは、銭湯に通い初めた、のれんをくぐり、ロッカーキーを左足首へ、富士山が描かれた壁を背に、やっぱり銭湯は最高だ〜♪
もちろん湯上りには、腰に手をあて、ビンのコーヒー牛乳を飲むのさ!
その後私は、より都心への住まいを求め、恵比寿へ引越した、すでに、ガーデンプレイス完成から5年は経過していたオシャレな街にも、木造アパートと銭湯は、まだあった。
銭湯の代金は、都内一律だが、\370から\385に上がった、
今後も、タバコと共に徐々に上がって行く事になる、両方の愛好家の私には、辛いところである(笑)
きっかり4年住んだが、安い家賃で都心生活は続かない…、アパート取り壊しの為に立ち退く事になり、私は中野へ戻った。
もう、風呂付きアパートを借りるだけの収入はあったのだが、銭湯が好きな私は、全く同じアパートの同じ部屋に戻った、タイムトラベルとは、こんな気分だろうか(笑)。
銭湯の代金は、\400になった…
ところで、銭湯利用者は、一カ所だけの利用では、休業の時は困るものである。
が、地域の銭湯同士の連携なのだろう、自分の利用湯からは距離があるが、他の湯は、たいてい営業中である。
いつもと違う道を歩き、いつもと違う銭湯もいいものだ♪
それにしても、実にいろいろな銭湯がある!
浴室内で、しっかりとアクリルケースに覆われたテレビを、観れる所もあった、
電気風呂もあった、電極に近付き過ぎないよう、要注意(笑)
冬至の日に、ゆずではなく、いろんな果物が浮かんでいた湯もあれば(笑)
関東ローム層から汲み上げた、黒い湯もあった!
…2006年の秋、私は、新築の、もちろん風呂付きの、寮に入れてもらった。
確かに便利な生活だ。
…が、一年後、私は新入社員の入寮に備え、喜んで寮を出た…
銭湯生活に、戻りたかったのだ!(笑)
…もうすぐ端午の節句、しょうぶ湯が楽しみである♪
近年ヒットした映画[三丁目の夕日]は、私にとっては、ノスタルジーではなく、現代だ!(笑)