My Revolution 3

美作 茉莉  2008-04-16投稿
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それでも私は精一杯前を向いて歩いていた。生きていた。過去から教わる‘教訓’はあるけれど、そこから得られる事には限りがあるから。
だから私は頑張れた。

1997年(平成9年)4月8日幼稚園に入園。無邪気で元気な比較的活発な子供だった。今のところ、この頃が一番楽しい時期だった。友達もいたし、男子との仲も良かったし、苦手な人が一人もいなかった。
歌う事も、工作をする事も、全てが楽しい毎日だった。
だが、孤独を感じるようになったのは卒園後だった。
様々な期待に胸を膨らませながらの入学式。のはずだった。
私を心配の底に突き落としたのは、幼稚園の時の友達が殆どいなかった事。周りは知らない子供ばかりで、不安でたまらなかった。幸い、(よっぽど第一印象が悪そうで無い場合)気軽に話し掛けられる方なので取り合えず、同じ町内の子(下校班の子)と仲良くなり、そこから友達が増えていった。
私には、友達無しの学校生活など考えられなかった。
入学するとほぼ同時期に、私は器械体操クラブに所属した。もともと幼稚園の頃から体操クラブには所属していたので、ある程度の柔軟には自信があった。
これが後に‘最悪の結果’にひびく事になる。

三年生になって、小学校生活初めてのクラス替えとなった。下校班の子とも離れ、また、一人になった。それでも私はまた、助けられた。私を助けたのが白石 翅(しらいし つばさ)を中心としたグループだった。その中に佐伯 香織(さえき かおり)とあの言葉を囁いた花山 美紗子(はなやま みさこ)が居た。
この一年はなんとか無事に過ごせた。
問題はこの翌年、四年生になってから。
今までで、最悪の年となる。
グループの中に下田 織香(しもだ おりか)が入ってきた。織香は私以外の三人との接点があったため、私以外の三人とはすぐに溶け込めたものの、私とはなかなか上手くいかなかった。しかも、私と一番仲良しの香織と幼なじみで、よく香織とくっついていた。そんな複雑な気持ちを理解してくれたのが美紗子だった。私は美紗子に全てを打ち明けた。
織香が憎くてたまらない事。
香織と一緒にいたい事。
全てを打ち明けた。また、美紗子も同じ気持ちだった。私の‘親友’と呼べそうな人が出来始めていた頃だった。
『あの事件』
『苦痛の日々の幕開け』 『悪魔の囁き』     私は襲われた。

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