あたしがここに立っていられるのは、君があの日、あたしのために泣いてくれたから。
卒業式。あたしと離ればなれになるのが嫌で、君は顔をぐしょぐしょにして、震える声であたしの名前を呼んでくれたね。
泣かないつもりだったのに、ひどいよ……。
君の顔を見たら、涙が溢れ出してきて、止まらなかった。君はいつもあたしに愛を信じさせてくれる。笑わせてくれる。最高の、そして最後の、大切な大切な友達。
あれからがらりと環境が変わって、あたしは一人になったりもした。たくさんの人にも出会った。だけど、君の代わりになる人は、結局見つからなかったよ。
君はもうあたしの代わりを見つけたのかな?今度はその人に愛と優しさをあげているのかな?
寂しいけど、あたしも見つけなきゃね。君以外の大切な人。
難しいよ。君は最高だったから。君のような人にはもう会えないと思う。
だから言うね。たくさんたくさんありがとう。
君は君で幸せになって下さい。
たまには、私のことも思い出してね。
……バィバィ。