優しさなんか、どっかに置き忘れてきちゃった
今じゃ必死こいて自分のために言い訳してる
弱っちいなぁ……私……
イジメが何だってんだよ?
自分がイジメられたわけでもないくせに
どうでもいいネガティブなクラスメイトでしょう?
放っときゃよかったじゃん
それを、掃除の時間に「汚いから」って放置された机をつって上げたり、たちの悪いタッチゲームやめさせようとしたり
どうせ助けるならもっと大きいことで堂々と助けろよなぁ……
私のちっこい助けなんて、気づいてももらえてないっつの
挙げ句の果てに、アレですか?
信じてた一番大切な友達までイジメる側に回って、グルになって
――私の胸は、あの時裂けたんだなぁ
裂けた時、優しさだけがこぼれ落ちて、どっかに転がっていっちゃったのかなぁ……
今じゃ裂け目はどんどん広がって
愛だの喜びだの前向きだの明るさだの
生きるために必要なもの
全部全部失って
ついてねぇなぁ……
せめて私が、もう少し強ければなぁ……
弱い自分、すごくすごく嫌で
こんなこと恥ずかしくて、誰のせいにもできねぇよ……
裏切られたくらいで、何を
泣いて騒いで隠して
結局人を信じられないまま、ここまで生きてきちゃった
失敗したなぁ……
まだやり直せるかなぁ……
いっぺん、笑顔で人を信じてみたいなぁ……
誰か優しい人、いないかなぁ……
そうやってフラフラしながら結局、今日も死ねないでいる愚かな私
いつか“その時”が来るまで、ね?
悲しみと怒りに満ちたこの体を引きずって
今日も、生きる。